食材の調理方法・
保存方法から
生まれた
出汁の文化
「出汁(だし)」の語源は、食材を煮て"うま味"と"香り"を抽出した「煮出し汁(にだしじる)」に由来します。
出汁の起源については諸説ありますが、一説では木の実・貝・肉などを煮るようになった縄文時代がはじまりだと考えられています。
その後、食材を長期保存するために、塩漬けや乾燥、燻製といった加工が施されるようになり、これらが現代の出汁文化の土台を築きました。
中でも、「削り節」、「煮干し」、「昆布」、「乾し椎茸」の四大だしは、和食を支える存在として、古くから家庭や料理の現場で親しまれてきました。
それぞれのおだしが持つうま味と香りが、和食の繊細で奥深い味わいを生み出しています。